導入事例CASE05:
容器移動のデータ記録と在庫台帳の自在検索による管理業務支援

導入組織の概要と「容器管理」の関係

導入企業は各種高圧ガスの製造、販売をする会社(プライム上場企業)。今回のシステムは新たな事業としての「食用添加物としてのガスを販売」(以下「食材用ガス販売」という)を扱う会社である。これまでの事業でもガス容器管理システムを利用していたが、今回食材用ガス販売として販売業務に連携させて導入する必要性が発生した。

食材用ガス販売業務は、全国に展開する利用者側店舗(数千店舗)のPOS端末から受注して、配送指示(受注)を受けるもだった。その配送指示を物流業者に指示し、ガスを店舗納入する。導入システムはその際のガスの容器を個別に所在管理することを目的に、販売管理のサブ機能として構築したものである。

システム構築の目的

容器数が飛躍的に多くなり、以下の業務を手作業で行う事が困難になってきたため、システム化が求められた。

  • ・紛失・滞留を迅速に把握し、容器の調達コストを削減
  • ・容器の出荷計画・回収予測の立案が可能になったことで物流コストを抑制
  • ・物流業者への発送・回収指示をデータで行うことで伝達工数を削減
  • ・法律で定められた容器検査の対象容器を確実に抽出

システム構成

システム構成は以下の通り。容器移動はハンディターミナルで収集し、移動データをサーバに集める。移動データから容器の所在を把握することが可能になる。販売システムから出庫予定、受注予定を容器データに登録している。実在庫に対して出荷指示・出荷予定を把握することが可能になる。

容器管理システム構成図

画面は以下の通り。容器の移動管理をする簡単なもので、WEB画面で実装している。移動記録をあらゆる検索条件により、抽出・表示するものである。

システム化の効果

それぞれの現場(ストックポイント、充填所、検査所、容器購入)で起こる容器移動記録を、台帳にして一か所で管理(クラウド・サーバ)するもので、非常に単純な仕組みである。 しかし従来方式の伝票管理では容器の在庫場所、滞留日数などの把握が容器ごとにエクセル検索になってしまっていた。

本システムにより以下が達成された。

  • ・紛失・滞留を迅速に把握し、容器の調達コストを削減
  • ・容器の出荷計画・回収予測の立案が可能になり、物流コストの抑制
  • ・物流業者への発送・回収指示が、データで行えることにより伝達工数の削減
  • ・法律で定められた容器検査の対象容器を確実に抽出

新システムへの移行

本システムは2023年5月現在、当社より提供していない。理由は容器管理システムは以下の内容を指向するためにオンネット在庫を拡張する方法で提供してる。