クラウド利用

クラウド利用

「オンネット統合業務」は、PC側プログラムとクラウド側プログラムが通信する方式をとっています。
この方式により、一般的に行われているWEBブラウザ利用方式に比べ、基幹業務で必要な高度な画面操作を実現しています。

本図は、クラウド利用の全体図です。現在はマイクロソフト社のAzureを主体としています(他社クラウドでも可)。
本図を元に、「オンネット統合業務」がどのような観点でクラウドを利用しているかを列記します。

  • 災害時の事業継続(地理的冗長の確保とサーバ冗長構成)
  • 地理的冗長とは、運用サイトから500KM以上離れた別サイトに遅延バックアップを行うという意味です。
    遅延と書いたのは、現在のディスクの状態を即時で遠隔書き込みしている事では無いからです。
    数10秒以上の遅延があるとのこと(Microsoft社から明確な返答が無い)。しかし、これは大変心強いバックアップです。
    サーバの冗長性確保(2台)でMTBF(平均稼働時間)を0.995以上まで高め、MTTR(平均復旧時間)をゼロに近づけられます。

  • セキュリティの確保(VPN(仮想私設網))
  • 当システムでは、セキュリティ確保として、①IP制限、②SSL利用、③VPNの採用を挙げています。
    特に③VPNは、極めて高いセキュリティ確保となります。
    「クラウドはセキュリティが問題」との声を聞くことがありますが、社内設置サーバと比べ同様、もしくはそれ以上と考えています。

  • システム構造がクラウド最適構造
  • 図の通り、クラウド側は、HTTPサーバ(WEBサーバ)内で業務ロジックを動作させます。この方式は、一般のブラウザによる利用と同じですが、大きな違いは、ブラウザ利用ではなく、業務専用画面で利用する点です。業務専用画面は、明らかにブラウザ画面に比べて高機能になります(スマホのアプリと同じ)。また、世界中どこからでも使える点はブラウザ利用と同様です。業務専用画面は、各PCに配置されますが、そのセットアップもクラウド側から自動配信させる仕組みです。これらの仕組みから「高機能な画面をPC+インターネットを通じ、どこからも使える」ということを達成しているのです。一般的に行われている、HTML画面、リモートデスクトップ画面とは異なります。

  • システム運用の外部委託が可能
  • クラウドは、サーバなどのインフラ機器運用の外部委託という認識が強いと思われます。しかし、その中でシステムが稼働しますと、業務システム運用も外部委託できることになります。「オンネット統合業務」が扱っている販売、購買、在庫などの業務は、日常の運用保守が非常に重要です。「買ったらお終い」にはならないのです。当社は、クラウド化されたことで、日本中(一部海外)のシステム運用を東京から集中管理しています。

  • 企業ごとにシステムを完全分離
  • システム会社の立場からすると、「単一クラウド環境で、複数企業へのシステム提供を行いたい」と考えます。ただ、当社は、販売、購買、在庫などの基幹業務を単一環境で運用するのは非常に困難と考えています。理由は、これらの機能が各社ごとに異なるからです。ですので、当社のクラウド提供環境は、動作アプリケーションはもちろんのことDBも完全分離しています。特にDBの完全分離は、クラウド側のDBサービスによって非常に手軽に達成される様になりました。

  • オフィスの概念が変わる
  • 当社が経験していることです。社内サーバをクラウドに移したことで、複雑なネットワーク設備から解放されました。業務もVPNで安全にどこからでも利用可能です。ということは、働くメンバの統治管理(作業量の計測)、知の共有が確保されれば、作業場所の限定は不要になります。
    このことは、可処分所得が高くなる地方社員(弊社の給与負担を抑制できる)の活用、オフィスコストの削減が図れます。当社はこのことに、非常な将来性を感じています。

  • 非常に安価である
  • サーバの能力単価を自社サーバとクラウドサーバで比べれば、自社サーバの方が安価ということになります。しかし、自社サーバ運用の場合、その能力の1/3も使い切っていない事実があります。サーバメーカに経営協力している状況になりがちです。ですので、実稼働率換算で比較すれば、クラウドと互角になると思います。加えて、サーバ機材の運用保守がかなり軽減されます。それに、更に安全性を加味すれば、クラウド側に大きな価格優位性をもたらします。
    クラウド側のDBサービスも見逃せません。使う量、性能で課金されるので、上場企業以外の利用では、DB購入と比べ、劇的なコスト削減が可能となります。

■オンネット統合業務で扱う業務そのものの運用支援

これまでのシステム運用は、利用者側に設置されたサーバに対して運用保守作業を実施していました。この作業を当社が実施することになりますと、現地作業が必要になります。もし、リモート環境を構築しようとすると各社の通信環境を考慮して、その環境を個別構築する必要がありました。
しかし、クラウド利用となりますと、運用サーバが同一(運用区画、DBは各社分離します。)になりますので、当社からのメンテナンス作業が標準化されます。標準化されますと人的資源の効率的割り当てが可能となり、結果として運用費の抑制が可能となるのです。
当社はクラウド利用による利点を運用・保守業務の観点からも有益であると捉えているのです。以下に挙げる処理は、クラウド利用なので、当社が利用者側の情報システム部員の様に振舞えるのです(「あなたの会社の情報システム部員になります」)。
  • 日常的な伝票入力に関すること
  • 例えば「入金伝票を正しく入力したんだけど、売掛残高が合わない」という様な問い合わせの対応です。当社側で伝票履歴を追跡し、「この伝票が2重投入されてますよ」とか「締日後に、入力されてますよ」などをよく答えています。この種の運用支援はどうしても必要になります。

  • 業務処理に基づくシステムの利用方法
  • 販売、購買、在庫機能は、当然ながらデータで連携されています。利用者側からは、例えば、「発注、入荷、検収後、返品したいんだけど発注のマイナスでいいの」という様に実際の業務とシステム利用(伝票入力)をどうすれば良いかの質問を受けます。当社側も利用者の取引内容を伺いながら一緒に考えています。(たとえば、「入庫伝票の削除を行い、買掛残高補正で実施しましょう」とか)。

  • システム改善に関する事項
  • システム改善は、ハード性能に関する事項、業務機能改善に関わる事項があるでしょう。前者は、クラウド上環境を、日常的に監視していますので、改善ポイントを的確に実績と予測把握できます。そして、もし資源の増減が必要があれば、簡単に行なえます。後者は、「オンネット統合業務」に関わる部分なので、システムの変更となります。クラウドなので、プログラム変更も業務時間を考慮しながら柔軟に行なえます。

  • 問題点、障害発生に関する事項
  • 本項も、ハード性能に関する事項、業務機能に関する事項に分かれます。どちらにしましてもクラウド上のサーバに対してのことなので、対応は、当社側から迅速に行なえます。では、「利用者側の障害(利用PC)に対しては、どうするか」という件に関しては、「TeamViewer」というソフトで遠隔保守も実施してます。本件は、クラウドとは関連していません。

  • バッチデータの準備、一括変換に関する事項
  • タイトルが分かりにくいと思いますが、よく利用者側から「データを一括登録したい」というご要望を頂きます(システム開始時だけでなく日常的に)。最近は、少なくなりましたが、市町村合併などがありました。また、「分類を変更したので、過去データからの関連をすべて変更したい」などもありました。「顧客別商品単価の変更」も考えられるでしょう。このような保守作業は、日常的に発生するものです。クラウド運用していますと、サーバ・DB環境を当社側で管理していますのでご要望を保守作業の中で実施できます。

  • 制度変更、法律変更に関わる事項
  • 最近では、消費税率変更がありました。もしかしたら、軽減税率の対応も必要かも知れません。前項同様、クラウド運用していますと、サーバ・DB環境を当社側で管理していますのでご要望を保守作業の中で実施できます。